works 25.06.17

大磯のすまい

大磯のすまいは、南北に細長い敷地に3世代7人の家族が暮らす家です。

クライアントの要望は、誰かがどこかで歌っているのが聞こえる家、地域に開かれた家、という素敵なものでした。
それまでバラバラな土地に住んでいた家族が新たに集い住まうので、繋がりながらも適度な距離感を内包し、かつこの家を起点に街とのアクションが生まれる家にしたいと考えました。

南北に2階建ての“すまい”を2棟離して配置し、それらを平屋の“通りにわ”でつなぎ、3つの「にわ」をつくりました。
北側の“すまい1 ”には5人家族のクライアント一家、南側の“すまい2 ”にはクライアントのお母さんと妹さんが暮らします。

3つの「にわ」と“通りにわ”を持つ大磯のすまいは、住まい手の個性が溢れた空間が同居し、ちっちゃなコミュニティの共同住宅のような暮らし方が展開しています。

建物概要 1戸建ての住宅 木造2階建て 延べ床面積197㎡

写真 重松善樹