works 21.11.05
東久留米の家
築約30年の一戸建ての住宅の改修を行いました。
この家が抱えていた問題は大きく3つありました。
複雑な動線、急な階段、暖房をいれても寒いこと。
既存の2重サッシはそのまま利用し、その他は断熱性能の高いサッシやガラスに交換、壁と床の断熱材を入れなおし、構造の補強を行いました。
1階のプランは、動線はできるだけすっきりと、台所とダイニングと居間がひとつながりになるように計画しました。
高齢になった時に2階に上がらずとも1階のみで生活することができるように、住宅に求められる機能のすべてを1階に集約しています。
本好きのご一家のためにたっぷり入る本棚を、そのそばにゴロゴロしながら読書ができる畳コーナーを設けました。
本棚は文庫本を前後に入れても背表紙が見えるように棚の中に小さな棚板を設ける小さな工夫を施しています。
庭からの光と風を感じられる、明るく暖かい住まいに生まれ変わりました。
このお仕事は師である中村好文氏からのご紹介で始まりました。中村氏にはデザイン監修として関わって頂きました。
―建物概要―
東京都 住宅 木造2階建ての1階 70㎡
写真:重松善樹